ではなぜ今回の「全データお渡しキャンペーン」に至ったかと申しますと、「時代の流れに従った」というのが大きな理由です。今や広告媒体は紙だけでなく、Webサイト、SNS、動画、デジタルサイネージ、他、さまざまな形態をとって展開されます。それぞれに専門の業者が存在し、その上にマーケティングの専門業者、コンサルタントの業者など、それぞれに特化しています。クライアントさまの会社が一社であっても、その宣伝のためには何社かを使用しなくてはなりません。会社のデザインイメージは統一するためにも、データを共有する必要性に迫られていました。弊社一社で全ての媒体を網羅するわけにもいきませんので、明け渡し、自由にデータを扱えるようにしてみよう、という考えに至りました。しかし、このことによる弊害もあろうと思います。デザインのクオリティを保てなくなる、という部分です。実際、弊社の手を離れたデザインモチーフが改悪を重ね、クオリティの低いものになって別媒体で表示されているのを見たことがあります。我々も残念ですし、クライアント様にとってもいいことではありません。このようなケースを防ぐことも、デザインの専門家としての責務であるとも考えています。ですから、今回は期間を区切り、サービスについてご納得いただいた上でお申し込みいただいたクライアントさまにのみ、「全データお渡しキャンペーン」を適用することにいたしました。